『兄弟戦争』のドラフトについて②

umGCです!
今回は『兄弟戦争』のドラフトについて書きます。
前回の記事はこちら
赤字は前回からの変更点

『イニストラード:真夜中の狩り』のドラフトについての記事はこちら
『イニストラード:真紅の契り』のドラフトについての記事はこちら
『神河:輝ける世界』のドラフトについての記事はこちら
『ニューカペナの街角』のドラフトについての記事はこちら
『団結のドミナリア』のドラフトについての記事はこちら

環境の印象

パワーストーンによるマナ加速から大型アーティファクトに繋ぐランプ環境と見せかけて実はアグロ環境という印象。
アグロ環境と言える要因は下記の通り。
①回避能力持ちや打点が高い優秀な軽量クリーチャーが多い。
②優秀なコンバットトリックが多い。
③優秀な軽量除去が少ない。
アグロ環境なので、ランプデッキやコントロールデッキでも、2ターン目にクリーチャーや除去を唱えられるようにしておきたい。

カニズムの評価

白青(兵士関連)

優秀なアグロクリーチャーが多い印象。
回避能力を持っているクリーチャーが多いので、攻撃を通しやすそう。
打点が少し低いので、兵士シナジーを利用するなどして攻撃力を上げたい。
兵士シナジーよりも高マナ域の飛行クリーチャーを意識してピックする。
おすすめ度☆☆☆☆
おすすめ度☆☆☆☆☆

青黒(2枚目関連)

最もコントロール向きのメカニズムという印象。
しかし、2枚目関連のカードもコントロール向けのカードもパワー不足な印象がある。
強力なレアから始めたい。
おすすめ度☆

黒赤(蘇生と生け贄)

アグロとミッドレンジの中間という印象。
カードパワー自体は悪くはないと思う。
アグロを重視するか、生け贄シナジーを重視するか、明確な方針を持ってデッキを組みたい。
おすすめ度☆☆☆

赤緑(パワーストーン・ミッドレンジ・ランプ)

優秀なアグロクリーチャーが多い印象。
パワーストーンシナジーは特に意識する必要はない。
詳細は後述。
おすすめ度☆☆☆☆☆

緑白(アーティファクト入場関連)

アグロとミッドレンジの中間という印象。
カードパワー自体は悪くはないと思う。
アグロを重視するか、アーティファクトシナジーを重視するか、明確な方針を持ってデッキを組みたい。
おすすめ度☆☆☆

白黒(マナ総量3以下関連)

アグロとコントロールの中間という印象。
白はアグロ向けのカードが多く、黒はコントロール向けのカードが多いので、チグハグな印象がある。
デッキの完成系を意識しながらピックしたい。
おすすめ度☆☆

青赤(非クリーチャー・呪文関連)

優秀なアグロクリーチャーが多い印象。
果敢系の能力を持っているクリーチャーがいるので、打点は伸ばしやすそう。
クリーチャーと非クリーチャーのバランスには注意したい。
おすすめ度☆☆☆☆

黒緑(墓地関連)

ミッドレンジとコントロールの中間という印象。
除去やアドバンテージ獲得能力は優秀。
序盤を凌ぐカードやフィニッシャーを確保できるかどうかがポイント。
おすすめ度☆☆

赤白(蘇生アグロ)

優秀なアグロクリーチャーが多い印象。
また、回避能力と打点のバランスも良い。
白青と赤緑の中間という印象。
おすすめ度☆☆☆☆☆

緑青(パワーストーン・大型ランプ)

最もランプ向きのメカニズムという印象。
色の役割上、除去がないのは辛い。
環境がアグロデッキに有利なこともマイナス要因。
おすすめ度☆

おすすめデッキ

赤緑と白青がおすすめ。

赤緑

構成はクリーチャー16枚、スペル8枚、土地16枚を目安としたややアグロ寄りな形がおすすめ。
コモンでの完成形は下記のようなイメージ。

優先度 カード
スペル①
《旋回斬り》
《ガイアの贈り物》
《巨大化》
2マナクリーチャー
《トマクルの儀仗兵》
ロック鳥狩り》
《屑鉄造りの雑種犬》
《鉱山の作業員》
ドワーフの炉の詠唱者》
アルゴスのスプライト》
《ブランチウッドのうろつくもの》
3マナクリーチャー
《奇襲用自動機械》
《穴掘り剃刀大口》
《防衛線の巡回兵》
《徴集された歩兵部隊》
アルゴス日和見主義者》
《トマクルの屑鉄鍛冶》
《ペンレゴンの剛牛》
1マナクリーチャー
《ゴブリンの爆風走り》
《シタヌールの重鎮》
スペル②
《勇壮な対決》
《飛空士の翼》
《ミシュラの支配》
《拮抗する兄弟》
《苦々しい再会》

スペル①
《旋回斬り》と《ガイアの贈り物》は、戦闘を有利に進めながらダメージを通せるので強力。
《巨大化》も軽くて修正値も大きく強力で、この3種類で8枚のスペル枠が埋まるのが理想的。
2マナクリーチャー
パワーが高い《トマクルの儀仗兵》や《ロック鳥狩り》を優先したい。
ドワーフの炉の詠唱者》は果敢、《ブランチウッドのうろつくもの》は+1/+1カウンターでの運用が前提。
3マナクリーチャー
速攻を持つ《奇襲用自動機械》やパワーが高い《穴掘り剃刀大口》を優先したい。
3マナクリーチャーが多すぎるとデッキのスピードが落ちるので注意。
1マナクリーチャー
打点が可能性がある《ゴブリンの爆風走り》を優先したい。
1マナクリーチャーが多すぎるとデッキのパワーが落ちるので注意。
スペル②
基本的には、軽くて戦闘を有利に進められるカードを優先したい。
《拮抗する兄弟》は最後の一押しとして使えるので、1枚ならあり。
土地
よほど色に偏りがなければ、《山》8枚、《森》8枚でいい。

白青

構成はクリーチャー15枚、スペル8枚、土地17枚を目安とした標準的な形がおすすめ。
コモンでの完成形は下記のようなイメージ。

  優先度 クリーチャー 呪文
~2マナ域 待ち伏せの降下兵》 《ウィークストーンの支配力》
《空挺司令官》 《解呪》
《密集軍の先兵》 《飛空士の翼》
《コーリスの生存者》 《機械力》
《沿岸の防壁》 《再稼働》
  《ロランの脱出》
3マナ域 《翼の猛士》 《服役》
《空輸する従軍牧師》 《ウルザの拒絶》
第三の道の学者》  
《ヨーティアの衛生兵》  
4マナ域 《屑鉄造りの軍勢》  
《ラト=ナムの達人》  
《回収任務の工作員  
5マナ域 《飛空士の騎兵部隊》  
《コイロスのロック鳥  
《大将軍の精鋭》  

~2マナ域(11枚前後)
クリーチャーは5枚前後。数を用意したいが、質はそれほど気にしなくていい。
呪文はどの呪文も一長一短があるので、幅広く揃えたい。
3マナ域(6枚前後)
クリーチャーは4枚前後。《翼の猛士》や《空輸する従軍牧師》をピックできれば、攻撃を通しやすくなる。
呪文は《服役》が強力なので、しっかりピックしたい。
4マナ域(3枚前後)
クリーチャーは3枚前後。ほかのマナ域に比べて優先度は低い。
呪文は必要ない。
5マナ域(3枚前後)
クリーチャーは3枚前後。《飛空士の騎兵部隊》《コイロスのロック鳥》は最重要カードなので、必ずピックしておきたい。
呪文は必要ない。
土地
《平地》と《島》を8~9枚いれる。
余裕があれば《進化する未開地》や《トカシアの採掘》あたりをピックしておきたい。

まとめ

今回は『兄弟戦争』のドラフトについて書きました。
最後にレアなしで5勝した赤緑のリストと7勝した白青のリストを載せておきます。
それではまた!